口腔機能低下症
噛む・飲み込む・話すなど、お口の機能の低下を検査し、継続して管理します。
令和8年度 診療報酬改定に対応
制度のこと、検査のこと、院内での進め方。
はじめて取り組む方にもわかるように、順番にまとめました。
01 全体を知りたい
対象となる疾患、診療の流れ、保険改定の要点をひと続きで確認できます。
噛む・飲み込む・話すなど、お口の機能の低下を検査し、継続して管理します。
食べる・話すなど、お口の機能の発達を確認し、成長に合わせて支えます。
患者さんの小さな変化に気づき、検査し、結果を伝え、継続して見守ります。
問診や会話から、噛みにくさ・むせ・話しにくさなどを見つけます。
疾患と発達段階に合う検査・評価で、今の状態を確認します。
結果と目標を、患者さんが普段使う言葉で説明します。
日々の練習を提案し、定期的にもう一度測って変化を見ます。
口腔衛生、口腔乾燥、咬合力、舌や唇の動き、舌圧、咀嚼、嚥下のうち、3項目以上に当てはまるかを確認します。
離乳完了前はチェックリストのC-1〜C-10で2項目以上、離乳完了後はC-1〜C-12で2項目以上に該当し、C-1〜C-6を少なくとも1項目含む場合に診断します。
はじめる前に知っておきたいことを、3つに絞りました。
必要な測定機器の導入に加え、施設基準の届出や『口腔機能低下症』等の診断・管理計画などの要件を満たすことで、保険適用での検査・算定が可能となります。
成人は対象検査の算定有無、小児は評価項目の該当数によって、90点と50点に分かれます。
所定の研修を受けた歯科衛生士による指導は46点です。算定には施設基準の届出が必要です。
検査と評価
成人の7つの検査と、小児の発達段階に合わせた評価を分けて確認できます。
項目を開くと、検査方法・基準値・検査機器を確認できます。
保険算定では18歳未満が対象です。離乳完了の前後でチェックリストを分け、問診と診察を基本に、必要に応じて数値も測ります。
保険算定
成人と小児それぞれについて、管理料に加えて算定できるリハビリや実地指導を、流れに沿って確認できます。
学会の診断基準で口腔機能低下症と診断された患者さんが対象です。
対象となる検査を算定した場合
90 点
対象5検査のうち、どれか1つ以上を算定した場合です。
対象となる検査を算定していない場合
50 点
診断を行っていて、口腔機能管理料1の対象となる検査を算定していない場合はこちらです。
※咀嚼能力検査、咬合圧検査:区分1のみが対象
※口腔細菌定量検査:区分2のみが対象
診断後の管理
90点/50点 月1回まで
訓練・指導
50点 月2回まで
歯科衛生士による実地指導
46点 月1回まで・施設基準あり
口腔機能の獲得を目的に、評価に基づく管理計画を作成して管理する患者さんが対象です。
評価項目に3項目以上該当
90 点
評価項目に3項目以上当てはまる場合です。
評価項目に2項目該当
50 点
評価項目に2項目当てはまる場合です。
診断後の管理
90点/50点 月1回まで
訓練・指導
50点 月2回まで
歯科衛生士による実地指導
46点 月1回まで・施設基準あり
点数・主な算定要件は2026年9月10日時点の情報です。ここに示した内容は算定項目の全体像です。患者さんの状態や実施内容によって算定できる項目は異なるため、実際の算定前には最新の点数表・通知・疑義解釈をご確認ください。
医院での始め方
大切なのは、機器を買うことだけではありません。いつもの診療に入れられる流れを、先に作っておきます。
どの患者さんに声をかけ、いつ検査し、誰が説明するかを決めます。
最初から全部でなくても大丈夫です。医院に合う検査から始めます。
スタッフ同士で測り、検査の順番や記録のしかたをそろえます。
院内に案内を掲示するなど、患者さんに周知します。デジタルサイネージやSNSなどの有効活用も重要です。
まずは数名で試し、無理なく続けられる形に整えてから広げます。
患者さんへの声かけ例
「最近、硬いものが食べにくくなったり、食事中にむせたりしませんか。
噛む力や飲み込む力を調べる検査があります。」
病名よりも、患者さんが普段感じていることから話すと伝わりやすくなります。
口腔機能管理サポートシステム モグパル
口腔機能管理を始めたいけれど、院内での進め方や記録に困っている。そんな声に寄り添うのがmogpal(モグパル)です。
スタッフによって、検査や説明の進め方が違う
検査結果の整理や、計画書づくりに時間がかかる
患者さんに合うトレーニングを案内しにくい
検査・記録・説明を、わかりやすくひとつに。
mogpalの機能や使い方、仕様に関するお問い合わせ等は、こちらの詳細ページをご覧ください。
※ mogpalは歯科医院での導入・運用を支援するシステムです。診断や治療方針は、歯科医師等の専門的判断に基づきます。
器材を探す
リンクを開くと、Ciモールの商品ページに移動します。
よくある質問
いいえ。成人の診断には、質問紙・舌苔の確認・残存歯数など、専用機器を使わない方法も示されています。小児は問診と診察を中心に発達段階を確認し、必要に応じて口唇閉鎖力や舌圧を測ります。なお、成人の口腔機能管理料1には対象検査の算定が必要です。
歯科医師の指示のもとで、歯科衛生士が測定・記録や患者さんへの説明を担うことがあります。診断と管理計画の作成は歯科医師が行い、職種ごとの役割を院内で決めて進めます。
咀嚼能力検査・咬合圧検査・口腔細菌定量検査は、令和8年度改定で施設基準が撤廃されました。一方、口腔機能実地指導料には、研修を受けた歯科衛生士の配置などの施設基準があり、届出が必要です。
口腔機能管理料は月1回まで算定できますが、毎月の算定が義務という意味ではありません。患者さんの状態に合わせ、定期メインテナンスの中で続けやすい間隔を考えます。
病名からではなく、生活の変化から伝えるとわかりやすくなります。たとえば「最近、硬いものが食べにくくなったり、食事中にむせたりしませんか。噛む力や飲み込む力を調べる検査があります」と案内できます。
定期メインテナンスとは別の予約にしていないか、記録に時間がかかりすぎていないかを見直します。今ある診療の流れに組み込み、記録用紙や入力場所をひとつにそろえると続けやすくなります。
掲載情報について
診療報酬は厚生労働省・中央社会保険医療協議会、診断基準は関係学会の資料を参考にしています。
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