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パクパクよい歯アカデミー|現場で役立つ歯科コラム

違いを知れば、臨床が変わる。手用スケーラー、正しく選べていますか?

グレーだった“なんとなく使っている”を“理由がある選択”に変えるために

更新日:2025.7.28


日々のスケーリングに欠かせない「手用スケーラー」。けれど、あなたはその選び方や使い分けについて、自信がありますか?このコラムでは、基本的なスケーラーの種類とその違い、適応症例に応じた使い分けのポイントを整理し、臨床スキル向上に直結する知識をわかりやすく解説します。

なぜ「違い」が大切なのか?

手用スケーラーの正しい選択と使い分けは、効率的な歯石除去と患者への侵襲最小化に直結します。

歯周ポケットの深さや部位に応じて、適したスケーラーを使用しないと、根面を傷つけたり、歯石が取り残されたりすることがあります。また、不要なストローク数の増加は施術者の疲労や手指への負担にもつながります。

たとえば、ユニバーサルキュレットとグレーシーキュレットでは、ブレードの角度やカッティングエッジの位置が異なるため、使用できる部位やストローク方向が明確に異なります。

スケーラーの違いを理解し、適切に使い分けることで、患者満足度と治療成果を高めることができます。

代表的な手用スケーラーの種類と特徴

  • ● シックルスケーラー

    • ・先端が尖っており、主に歯肉縁上の歯石除去に適しています。
    • ・両側にカッティングエッジがあり、垂直的・水平的ストロークが可能です。
    • ・狭い隣接面や前歯部に有効ですが、縁下の使用には不向きです。
  • ● グレーシーキュレット

    • ・部位別に設計された片刃のスケーラー
    • ・ブレードは歯軸に対し70°の角度で、特定部位の適応に特化しています。
    • ・より正確かつ低侵襲なSRPに有効ですが、適応部位の理解が不可欠です。
  • ● ユニバーサルキュレット

    • すべての歯面に対応可能な多目的スケーラー。
    • ・ブレードは歯軸に対し90°の角度。両側のエッジを使用します。
    • 角度調整が必要なため、汎用性と引き換えに技術的な工夫が求められます。

実践ポイント:スケーラー選択は「目的」と「部位」から考える

どのスケーラーを使うかは、対象部位と処置目的を明確にして選ぶべきです。 歯周治療の目的は「歯石の完全除去」と「組織への最小限の侵襲」です。その達成のためには、刃の形状やサイズ、挿入角度を考慮する必要があります。 たとえば、深いポケット内の細かい操作が求められる場合は、グレーシー13/14(遠心用)が適しています。一方、前歯部の歯頸部であれば、シックルスケーラーの方が効率的です。
機械的に道具を使うのではなく、「なぜその器具を使うのか」を自問する姿勢が、臨床力を高める第一歩です。

まとめ:スケーラーの「違い」を武器にする

手用スケーラーの違いを理解し、目的と症例に応じて適切に使い分けることは、歯科衛生士としての技術の質を高める重要なスキルです。日常臨床の中で“なんとなく”をなくし、自信を持って選択できるように、今一度スケーラーの基礎を見直してみませんか?

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