ひらめきスケッチブック
🌞夏のペットボトル活用術
~身近な素材で広がる遊びと表現のアイデア~
更新日:2025.7.29

夏になると園でも飲み物の消費が増え、空になったペットボトルがたくさん出てきます。ただ捨ててしまうにはもったいない!この身近な素材は、保育の現場で多彩なあそびや制作に活用できる“宝の山”です。
まずは定番の水あそびに。ペットボトルのキャップに小さな穴をあけるだけで、シャワーやジョウロに早変わり。自分のペースで水をかけたりためたりする経験は、子どもたちにとっては立派な探究あそびです。さらに、大小さまざまなボトルで水の量を比べる、押し出す強さを変えて遊ぶなど、発達に応じた工夫もしやすいのが魅力です。
次におすすめなのが、「マラカスづくり」。中にビーズ、ストローの切れ端、どんぐり、小石などを入れてシャカシャカと振れば、手作りの音あそび道具に変身します。素材の組み合わせ次第で音が変わる面白さを感じたり、友だちと音の違いを比べてみたりと、遊びが自然と広がっていきます。
また、ペットボトルそのものを「作品」に変えるお絵描き遊びも、子どもたちに大人気です。油性ペンやカラーテープ、シールなどを使ってボトルに模様や顔を描けば、“自分だけの道具”が完成。お気に入りのキャラクターを描いたボトルを水鉄砲やシャワーに使えば、遊びへの愛着もぐっと深まります。飾ってもかわいい「作品」としての価値も生まれます。
さらに、「スノードーム」づくりもペットボトル活用の一つ。透明なボトルに水と少量の洗濯のりを入れ、ラメやスパンコール、ビーズを加えると、キラキラとゆっくり舞う“見るあそび”に。静かな時間の導入やクールダウンタイムにもぴったりです。
✂ スノードームの作り方
- 1. ペットボトルに水を7〜8分目まで入れる
- 2. スパンコール・ラメ・小さなビーズなどを好きなだけ投入
- 3. 洗濯のりを少量加える(動きがゆっくりに)
- 4. しっかりフタをして、必要に応じてテープで固定すれば完成!
ペットボトル活用には、安全面への配慮も欠かせません。キャップの誤飲対策として取り外す、角をヤスリで削る、使用前に洗って乾かすなど、基本的な管理も大切にしたいポイントです。
特別な材料や準備がなくても、子どもたちは身の回りの素材から驚きと発見を見つけ出します。ペットボトルを“遊びと学びの素材”として見直し、今年の夏も、子どもたちの「やってみたい!」を応援する時間にしてみませんか?