ひらめきスケッチブック
🌬️涼しく快適に!夏の園生活の工夫
~暑い日でも、子どもたちが笑顔で過ごせるように~
更新日:2025.8.26

真夏の8月は、保育現場にとっても試練の季節。日中の気温や湿度が高くなることで、子どもたちの体調管理や過ごし方にいっそうの工夫が求められます。元気に遊びながらも、安全に、快適に夏を過ごすためのちょっとした工夫を日々の保育に取り入れていきましょう。
🌿環境づくりで涼しさを演出
まず意識したいのは、室内環境の調整です。エアコンだけに頼らず、風の流れをつくることも大切。扇風機の風を壁や天井に向けて空気を循環させると、体温調整がまだ未熟な子どもたちにも優しく快適な空間が生まれます。
また、ブラインドやカーテンで日差しを調整したり、タオルや布を使って“即席のひんやりコーナー”をつくるなど、光や視覚の涼しさも取り入れて。季節感のある色や壁面装飾で「目で感じる涼しさ」も工夫のひとつです。
🧴着替えと汗対策のタイミング
汗っかきな子どもたちは、服が濡れることで逆に体が冷えすぎてしまうことも。こまめな着替えの声かけや、肌着の通気性を意識することで、不快感を減らしながら快適さを保てます。
登園後すぐやお昼寝のあとなど、着替えのタイミングを習慣にすることで、体も心もすっきりと切り替わります。自分で着替えたいという気持ちにも寄り添いながら、成長を促すチャンスにもつなげていきましょう。
💧水分補給は“タイミング”と“雰囲気”がカギ
「喉がかわいた」と言わない子どもでも、実は体は水分を求めていることがあります。だからこそ、大人の声かけとタイミングの工夫が重要です。
遊びの途中、活動の前後、少し静かな時間に「みんなで一口ずつ飲もう」と促すことで、自然な水分補給の習慣が身につきます。お気に入りのコップや水筒を使うと気分も上がり、すすんで飲む姿が増えるかもしれません。
🧊遊びの中に“涼”を取り入れる
暑いからといって、室内にこもるばかりではもったいない!涼しさを感じながら遊べる工夫をすれば、夏ならではの楽しい時間に変わります。
たとえば、水や氷を使った感触あそび。冷たいスポンジを握ったり、凍らせたおもちゃを溶かして発掘ごっこをしたりと、手のひらから伝わる冷たさは子どもたちの感性を刺激します。
また、日陰で楽しむしゃぼん玉遊びや、風鈴づくりなど、音や風を楽しむ静かな遊びも、暑さの中での穏やかな時間になります。
☀️「無理をさせない」が夏の合言葉
活動的な子どもたちは、大人が思う以上に自分の限界を見せずにがんばってしまうことがあります。だからこそ、「少し休もうか」「今日はこれくらいでいいよ」という声かけが、安心と安全につながります。
とくに気温が高い日は、無理に外に出るよりも、短時間でも室内で心地よく過ごせる工夫を選択する柔軟さも大切です。
🌈さいごに
夏の暑さは大変ですが、同時に子どもたちにとっては自然とたくさんふれあい、成長の種が育つ季節でもあります。涼しさを感じながら、無理せず、笑顔で過ごせる園生活を工夫していきましょう。