介護のちから|日々の介護の豆知識
認知症予防は楽しく続けることから!手先と体を使うレクリエーション術
更新日:2025.8.8

超高齢社会が進む中、介護の現場では「認知症の予防・抑制」が重要な課題となっています。認知症は完全に防ぐことは難しいものの、日常的に適度な刺激を与えることで、進行を遅らせたり予防につなげたりすることが可能です。
その手段として注目されているのが「レクリエーション」。楽しみながら脳や体、心を刺激できる活動として、介護現場でも幅広く活用されています。
今回は、介護初心者の方にも取り入れやすい、認知症予防に効果的な2つのレクリエーションをご紹介します。
レクリエーションが脳と体に与える4つの効果
認知症予防に効果的なレクリエーションには、次のような働きがあります。
■脳の活性化
指先を使う作業や、会話・記憶を引き出す活動は、脳の多くの領域を刺激します。
■身体機能の維持・向上
軽い運動は筋力やバランス感覚を保ち、日常生活の自立支援にもつながります。
■社会的交流の促進
グループでの活動は、孤立感を和らげ、精神的な安定にも効果があります。
■ストレス軽減と情緒の安定
「楽しい時間」を共有することで、気分が明るくなり、生活への意欲も高まります。
認知症予防レクに欠かせない3つのポイント
効果的なレクリエーションを行うには、次の3点を意識することが大切です。
1. 楽しむこと
利用者さんが「楽しい」と思える活動でなければ、効果も長続きもしません。
無理なく取り組める内容を選びましょう。
2. 継続性
1回だけでなく、定期的に続けることで効果が期待できます。
無理のないペースで継続できる工夫が大切です。
3. 認知と身体のバランス刺激
脳を使う認知刺激(記憶・判断・手先)と、体を動かす運動刺激(体操・歩行など)をバランスよく取り入れましょう。
指先から脳を元気に!折り紙レクリエーション
折り紙は、細かな手の動きと工程を考える過程が、認知機能を活性化するのに最適です。
シンプルな鶴や紙飛行機から始め、完成した作品を飾ることで、達成感や会話のきっかけにもつながります。
■ポイント
- シンプルな形から始める
- 完成した作品は飾ったり、次回のレクリエーションの素材に活用
- 「次はどう折るの?」といった段階的な工程で認知機能を刺激
■初心者向けの工夫
- 一緒に折りながら説明し、褒めてモチベーションアップ
- 難しい方には、色紙を使った貼り絵やちぎり絵にアレンジするのもおすすめ
音楽に乗せて体も脳もリフレッシュ!リズム体操
音楽に合わせて体を動かす「リズム体操」は、体と脳を同時に刺激できるレクリエーションです。血流が良くなり、脳に酸素や栄養が行き渡ることで、認知症予防にも効果があるといわれています
■ポイント
- 椅子に座ったままでもできる体操を選ぶ
- 手足を動かすリズム体操で楽しみながら脳と身体を活性化
- 曲のテンポやリズムを変えて飽きない工夫を
■初心者向けの工夫
- 懐かしい歌や季節の歌を使うと参加しやすい
- 動作はシンプルに、無理のない範囲で行う
- 介護スタッフも一緒に動いて安心感を与える
介護の質は、日々のレクリエーションから
指先を使う「折り紙」と、体を動かす「リズム体操」。
この2つを組み合わせることで、認知機能と身体機能の両方にバランス良く刺激を与えることができます。
どちらも特別な道具や専門知識を必要とせず、介護初心者でも取り入れやすい内容です。
なによりも大切なのは、利用者さんが“楽しい”と感じること。
笑顔あふれるレクリエーションの時間は、利用者さんの生活の質だけでなく、介護の質そのものを高めてくれます。ぜひ、日々のケアに気軽に取り入れてみてください。