Ci Vet ROOM|みんなの休憩室
現場で差がつく、愛玩動物看護師ツールの“選び方改革”
― 愛玩動物看護師がポケットに忍ばせるべき「五種の神器」 ―
更新日:2025.7.23

動物病院の診療室では、わずかな遅れや手間が動物のストレスや治療成績に直結します。
限られた時間と空間の中で飼い主と動物の両方をケアする愛玩動物看護師にとって、道具選びはスキルと同じくらい重要。
そこで今回は、現場の声をもとに「いつも持ち歩くと仕事が劇的にラクになるアイテム」を紹介します。
ポケットに収まる「五種の神器」をそろえよう
愛玩動物看護師が常備すべき基本セットは、
①ペンライト、②体温計、③メディカルはさみ、④アルコール綿&テープ、⑤ポケットノートの五点です。
これだけで診療補助から入院管理、飼い主対応まで多くの場面をカバーできます。
瞬時の判断と衛生管理を支える
診療では動物がじっとしてくれる時間が限られます。ペンライトは粘膜や瞳孔反射を即座にチェックでき、体温計は早期の異常察知に不可欠。メディカルはさみは包帯・チューブ・パッケージを安全にカットし、アルコール綿&テープはその場での固定や消毒に活躍。最後のポケットノートは観察メモを即時に残せるため、情報の取りこぼし防止とチーム共有に役立ちます。
プロが愛用するアイテム一覧
ペンライト
瞳孔確認と口腔チェックを1本で済ませ時短。
体温計
先端が動物用に短く柔らかいプローブ形状。30秒以内に測定完了する高速モデルなら暴れる前に読取完了。
メディカルはさみ
刃先が丸く、テフロン加工でテープのベタつきを防止。導尿カテーテルの長さ調節にも◎。
アルコール綿&テープ
個包装の速乾タイプをポケットに数枚。採血後の止血やカテーテル固定で「すぐ貼れる」のが鍵。
ポケットノート
耐水紙+ミシン目付き。観察所見を書き出し、切り離してカルテに貼れば転記ミスゼロ。
道具はケアの質を高める最短ルート
道具選びを最適化すれば、診療効率・衛生管理・情報共有の三拍子が同時に向上します。
今日から五種の神器を整え、あなたの看護スキルを最大限に発揮しましょう。